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猫空世界〜あんなことこんなことあったでしょー記〜

生まれて初めて触った動物が猫だったサヤネコです(以来ネコ好き)。 十二の時に死にかけ、三十代にも死にかけましたが、まだ生きています。死にたいと思った事も多々ありますが、なんだかんだで生きています。 生かされている事に感謝して、シャーマン始めました。 シャーマン始めることになった話以降は、はてなブログ『超自然主義生活』で記事更新中。

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治療が通院になると、通学も復帰しないといけません。が。

ほぼ頭皮むき出しになっていた私は、とてもそのまま通学する気にはなれませんでした。

そこで、夏休みに母とデパートへ行き、その年のお年玉を全額投入してカツラを買いました。がーー買った後、デパ地下で人酔いして従業員の医務室に運ばれるは、日差しの強い道端で貧血起こして通りすがりの男性に助け起こされるはーー散々な目に遭いました(その実、散々な思いをしたのは母であったろうと思われます)。



日差しの強い日は学校に行くだけで体力使い果たし、保健室で昼まで寝込むか、空きコマの先生に一時間目から自宅まで送り届けられるかーー授業に参加するどころの話ではありません。



そんな私に、母が誕生日プレゼントと称して買ってくれたのが日傘でした。当時、日傘というものは老婦人のお洒落アイテムで、若い子が差して歩けるような柄はありませんでした。



とはいえ、背に腹は代えられません。マッシュルームカットをロングにしたようなカツラとマダム日傘で通学ーー友達はそんな私を見て、『さーやんお嬢』とからかいました。(笑)




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中学一年の夏休みから冬休みにかけて、治療が放射線照射と点滴になると入院、投薬だけになると退院といったサイクルになりました。
それ以降は二週間に一度の通院で検査・点滴、自宅療養で投薬ーー

今でこそ、副作用の現れ方については個人差のある事が知られている『抗ガン剤』。当時は一様に効果と副作用が現れると考えられて……いたかどうかは分かりませんが、主治医はいちいち副作用の出なかった子の話をして、

「さやちゃんの気のせい」
「もっと頑張れるはず」

私の訴えはまるで聞いてくれませんでした。私はどの薬の副作用も酷く、特に病院で打たれるイチゴシロップ色の注射が効果テキメン(食事中の方すみません)、胃液も出し尽くしたくなるほどの吐き気に見舞われていました。
主治医の先生は、同じ薬で治療している同年代『バレー部レギュラーでバリバリ活躍している』男の子の話を、付き添いで来ている母にも聞かせるものですからーー母まで先生に感化されてしまい、

「いちいちきつがっとらんで、学校行きなさい」
「病は気からって言うやろ」

などと言い出す始末。

まるで私に怠け癖が付いているかのような物言いに傷つきました……けれども、私自身、全く怠け癖や甘えがなかった訳ではありません。
私が原因で弟妹を振り回していた事、母には目に余る思いだったかもしれません。けれども私は口下手で、いつも肝心なところで自分の気持ちを的確に表せず、次第に、母も自分も大嫌いになっていきました。

解ってもらえないと思えば思うほど、なおさら解ってもらえない言動を繰り返して、悪循環に陥ったあの頃……今までで最も、最低最悪の『私』でした。

プロフィール

HN:
莢猫
年齢:
50
Webサイト:
性別:
女性
誕生日:
1973/09/06
職業:
自由業
趣味:
ビーズ細工・ドライブ
自己紹介:
詳しくはカテゴリー『プロフィール』で。
A型乙女座長女なのに、近頃は、AB型とかB型とか星座はともかく末っ子とか一人っ子とか言われる、ゴーイングマイウェイ主婦。
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