猫空世界〜あんなことこんなことあったでしょー記〜
生まれて初めて触った動物が猫だったサヤネコです(以来ネコ好き)。 十二の時に死にかけ、三十代にも死にかけましたが、まだ生きています。死にたいと思った事も多々ありますが、なんだかんだで生きています。 生かされている事に感謝して、シャーマン始めました。 シャーマン始めることになった話以降は、はてなブログ『超自然主義生活』で記事更新中。
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隣県に活動拠点を移してから、たくさんいた遊び友達は一人減り二人減り……自然淘汰されていく中、元監督さんの彼と会う回数は増えていきました。
勤務地周辺が温泉地でもあり、自然の景観良い所でもあったので、彼にとっても癒しの地域であったように思います。
ピルは28日周期のものを服用していて、全く生理が無くなるものではありませんでした。ホルモンバランスを考えての処方であったと思うのですが、ピル服用の空白2日も、3シフト制の感覚でどうしてもずれてしまい、日付と数を数え直しては薬を捨てて飲み直すという良くない服用を繰り返しました。
20歳の頃はとても子どもが欲しかった私も、この歳の頃は自分を養うのが精一杯で、子どもを産み育てるなどという考えはゼロになっていました。
そんな折ーー11月の半ば過ぎ頃。ピル服用の休止期間に痛みも出血も無い状態になり、ピル処方の産婦人科へ行くと、「4週目くらいです」と診断されました。すぐに元監督さんに連絡を入れ、中絶する旨を伝えました。
彼はすぐに私の口座に中絶費用を入れてくれて、下ろすことにしたのですが……その病院では、中絶する人は悪者扱いでした。
子宮口を広げるのも麻酔なし。手術ができるほど開くまで、患者たちを雑魚寝部屋のような畳の上に並んで寝かせて、患者が痛みに悶絶している最中、院長の『これは中絶する者への罰である』という説教じみた演説を延々と聞かされた挙句、やっと施術終わり……
「数時間安静にしろ」と言われて日が暮れた雑魚寝部屋で休むも、室内は電灯も点けない真っ暗闇、暖房器具もなく、本当に酷い病院でした。
私はピルの飲み忘れなど自身の油断が要因で妊娠したのですが、同じような油断が理由で妊娠してしまった人ばかりではなかったと思います。何人かは声を殺して泣いていました。
今のご時世、不妊治療など大変な思いをされて、「妊娠したなら産めよ」と思われる方もいるとは思いますーーでも、中絶は、望まない妊娠をしてしまった女性を救う手段の一つである、とも思います。
それに、妊娠は女だけでできることではありません。悪いのは女だけじゃあないでしょう、先生。男の先生でしたが、二度とこんなとこ来るかと思いましたね。その後、ピルは別の婦人科で処方してもらうことにしました。
まだ、ピルの弊害を知らなかったあの頃ーー生理痛緩和剤がそれしかなかったのが、歯がゆくなる事件でもありました。そこまで中絶を悪だと言うなら、いっそ子宮ごと取ってくれよとまで思ったのを、今でもハッキリと覚えています。
将来、子どもが欲しいと思ったら『特別養子縁組制度』や『里親制度』、『海外児童支援制度』など、いろんな形で子育てできるもんもんもんーーと、開き直ることで自分を慰めましたーーって、この時既に、『もう子どもは産まない』と決意していたような気がします……
こう言っちゃあなんだけど、そんな風に思考が固まってしまったのは、あの産婦人科の先生のせいだ。絶対。
余談ですが。当時は供養はせず、死ぬまで自分の傍にいてもらおうと『水穂』という名を付けてずっと心に秘めていましたーーでも、そのまま何もしないのはかえって下ろした子を苦しめていやしないかと思い直し、昨年、くだんの産婦人科まで行きました。
駐車場に車を停め、そこで経本を見ながら般若心経を唱えて、エナジーベルをお鈴代わりに鳴らして……その時、私と一緒に中絶することになってしまった子ども達にも思いを馳せながら、お経を唱えました。
我が家は浄土真宗なのですが、般若心経は割とポピュラーなお経だと思ったし……いいの、供養したいと言う気持ちが伝えられるなら。
供養はしたけど、水穂とはいつでも一緒です。
勤務地周辺が温泉地でもあり、自然の景観良い所でもあったので、彼にとっても癒しの地域であったように思います。
ピルは28日周期のものを服用していて、全く生理が無くなるものではありませんでした。ホルモンバランスを考えての処方であったと思うのですが、ピル服用の空白2日も、3シフト制の感覚でどうしてもずれてしまい、日付と数を数え直しては薬を捨てて飲み直すという良くない服用を繰り返しました。
20歳の頃はとても子どもが欲しかった私も、この歳の頃は自分を養うのが精一杯で、子どもを産み育てるなどという考えはゼロになっていました。
そんな折ーー11月の半ば過ぎ頃。ピル服用の休止期間に痛みも出血も無い状態になり、ピル処方の産婦人科へ行くと、「4週目くらいです」と診断されました。すぐに元監督さんに連絡を入れ、中絶する旨を伝えました。
彼はすぐに私の口座に中絶費用を入れてくれて、下ろすことにしたのですが……その病院では、中絶する人は悪者扱いでした。
子宮口を広げるのも麻酔なし。手術ができるほど開くまで、患者たちを雑魚寝部屋のような畳の上に並んで寝かせて、患者が痛みに悶絶している最中、院長の『これは中絶する者への罰である』という説教じみた演説を延々と聞かされた挙句、やっと施術終わり……
「数時間安静にしろ」と言われて日が暮れた雑魚寝部屋で休むも、室内は電灯も点けない真っ暗闇、暖房器具もなく、本当に酷い病院でした。
私はピルの飲み忘れなど自身の油断が要因で妊娠したのですが、同じような油断が理由で妊娠してしまった人ばかりではなかったと思います。何人かは声を殺して泣いていました。
今のご時世、不妊治療など大変な思いをされて、「妊娠したなら産めよ」と思われる方もいるとは思いますーーでも、中絶は、望まない妊娠をしてしまった女性を救う手段の一つである、とも思います。
それに、妊娠は女だけでできることではありません。悪いのは女だけじゃあないでしょう、先生。男の先生でしたが、二度とこんなとこ来るかと思いましたね。その後、ピルは別の婦人科で処方してもらうことにしました。
まだ、ピルの弊害を知らなかったあの頃ーー生理痛緩和剤がそれしかなかったのが、歯がゆくなる事件でもありました。そこまで中絶を悪だと言うなら、いっそ子宮ごと取ってくれよとまで思ったのを、今でもハッキリと覚えています。
将来、子どもが欲しいと思ったら『特別養子縁組制度』や『里親制度』、『海外児童支援制度』など、いろんな形で子育てできるもんもんもんーーと、開き直ることで自分を慰めましたーーって、この時既に、『もう子どもは産まない』と決意していたような気がします……
こう言っちゃあなんだけど、そんな風に思考が固まってしまったのは、あの産婦人科の先生のせいだ。絶対。
余談ですが。当時は供養はせず、死ぬまで自分の傍にいてもらおうと『水穂』という名を付けてずっと心に秘めていましたーーでも、そのまま何もしないのはかえって下ろした子を苦しめていやしないかと思い直し、昨年、くだんの産婦人科まで行きました。
駐車場に車を停め、そこで経本を見ながら般若心経を唱えて、エナジーベルをお鈴代わりに鳴らして……その時、私と一緒に中絶することになってしまった子ども達にも思いを馳せながら、お経を唱えました。
我が家は浄土真宗なのですが、般若心経は割とポピュラーなお経だと思ったし……いいの、供養したいと言う気持ちが伝えられるなら。
供養はしたけど、水穂とはいつでも一緒です。
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プロフィール
HN:
莢猫
年齢:
50
Webサイト:
性別:
女性
誕生日:
1973/09/06
職業:
自由業
趣味:
ビーズ細工・ドライブ
自己紹介:
詳しくはカテゴリー『プロフィール』で。
A型乙女座長女なのに、近頃は、AB型とかB型とか星座はともかく末っ子とか一人っ子とか言われる、ゴーイングマイウェイ主婦。
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