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猫空世界〜あんなことこんなことあったでしょー記〜

生まれて初めて触った動物が猫だったサヤネコです(以来ネコ好き)。 十二の時に死にかけ、三十代にも死にかけましたが、まだ生きています。死にたいと思った事も多々ありますが、なんだかんだで生きています。 生かされている事に感謝して、シャーマン始めました。 シャーマン始めることになった話以降は、はてなブログ『超自然主義生活』で記事更新中。

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いよいよ入学式、そしてオリエンテーションーー『史学科』学生としての手続きを済ませた後は帰るだけのはずが、部活勧誘の先輩方でごった返す校内を抜けないと大学敷地から出られない状態になっていました。
大学では、運動部か体を動かす文科系サークルに所属しようと思っていた私は、人酔いしやしないかビクビクしながらなるべく人の少なさそうな所に移動……ふと人混みが途切れて、ホッと顔を上げたら、長机に一人、パンフレット持って座っている先輩と目が合いました。

「そこの君、ワンゲル入らない?」
「ワンゲルって何ですか?」

ーーワンゲルとは『ワンダーフォーゲル』の略称で、主にキャンプなど自然に親しむのが目的のサークルだと説明されました。
キャンプなら小学時代に経験ありましたし、自然に親しむというのは魅力的でもありました。

「分かりました。入部します」

既に人酔いMAX、これ以上人混みの中に居たくなかった私は、仮入部の名簿に名前を書いてサークルのパンフレットを受け取った後、

「すみません、大学の出口どこですか」

とその先輩に案内してもらって、バスに乗って帰宅……祖父にも親にも猛烈に反対された私は、主治医に電話して相談。あまり好きではない主治医でしたが、この時ばかりは感謝しました。

「ワンゲルやるの、そう、どんどんやんなさい」

主治医がこう言うのですもの、祖父も親ももう何も言いませんでした。「してやったり」と思いましたがーー後でさんざん泣きを見る羽目になろうとは、この時は思いもよりませんでした。
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