猫空世界〜あんなことこんなことあったでしょー記〜
生まれて初めて触った動物が猫だったサヤネコです(以来ネコ好き)。 十二の時に死にかけ、三十代にも死にかけましたが、まだ生きています。死にたいと思った事も多々ありますが、なんだかんだで生きています。 生かされている事に感謝して、シャーマン始めました。 シャーマン始めることになった話以降は、はてなブログ『超自然主義生活』で記事更新中。
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タクシー通院で昏睡から二日後、「ベッドが空いたので来てください」と病院から電話がありました。平日なので、母に病院まで送ってもらいましたが……家を出てから階段降りるのも大変なら、車に乗るのも大変、降りるのも大変。
病院の入口で車椅子に乗せられて、入院手続き後病棟へーー当時、私は熱も高く、入院時の病名は『不明熱』。何て曖昧な病名ざんしょ。
しかも、私が運ばれた病棟は男女混合(同性同室だけど、隣や向かいの部屋が男部屋だったりしました)の『ガン病棟』でした。
ーー誰もガン病棟などと言いませんが、自分自身血液のガンである『白血病』で入院していたことがあったので、周りの患者さんが不自然に髪が薄かったり帽子を被っていたり、昼夜問わず「気分が悪い」とか「体(のどこかしら)が痛む」とかでナースコール鳴っているのを聞くと、分かっちゃうのね。ーー
まず、二人部屋に入れられた私は、母より年配でお喋り好きなご婦人Kさんと同室になりました。
「あんたエライきつそうやね、どんな病気で入院したとね」
「え、ああ、……原因不明で、とにかく、息が……上がるんで、入院、しました」
言葉もまともに出てこないのに、話しかけられる辛さや、いわんや。
「あまり、にも、きつい、んで、ごめん、なさいね」
年の近い患者さんと同室にして欲しかった。と思うも、こればかりは仕方ありません。
その後二日ほどはKさんとまともにお喋りできず、彼女の方が重篤だったはずなのにエラく可哀想がられましたーー彼女からすると、私は娘と孫の間くらいの年頃でしたから、色々気にかけてくださったのだと思います。
体調がそんな状態でしたから、トイレは比較的近い部屋ではありました、が。ほんの数メートル自宅寝室からトイレまでの距離に少し毛が生えた程度の差しかなかったのに、とっても遠く感じました。
何せ、2〜3歩足を進めるだけで息が上がるのです。何十歩か足を進めないとたどり着かないトイレはフルマラソン並みに遠く感じるのですよ、大げさでなく本当に。
至近距離のトイレへ行くのに、二度息を整えるために休まないと行けないので、少しでも尿意を感じたらすぐトイレに行かないと間に合いません。駆け足なんて絶対無理、どんなに急いでも亀の歩みで、じれったいったらありゃしないーーどちらかというとセッカチイラチですもの。
部屋を出ればトイレの入口は見えているのに、なかなかたどり着かないこのジレンマ。
ついでに言うなら、男女混合病棟なせいか、男の人が入った後らしいトイレにはブツがまんま残されていたりトイレットペーパーが無くなっているのに取り替えてなかったり。ウォイ! トイレットペーパーの追加はトイレ内にちゃんと設置してあるだろコラ!!
日頃何でも奥さんにさせているっぽいオヤジ衆め。ここは自宅じゃないんだぞーーと心の中で文句垂れつつ、トイレットペーパーの芯をキリキリねじってゴミ箱へ……ん?
どういう訳か、用足し2〜3回に1回くらいの割合で紙無しトイレに当たっていた私。トイレットペーパーの芯が真っ白なことに気づきました。
これはーー暇つぶしに使えるかもしれない!
トイレへの行き来は大変だったけど、トイレットペーパー切れのトイレに入るのは嫌ではなくなりました(笑)。
ゼコゼコ言いながらトイレに行き、トイレットペーパーの芯を持ってゼコゼコ言いながら病室に戻る私……入院中の楽しみが一つできた瞬間でした。
病院の入口で車椅子に乗せられて、入院手続き後病棟へーー当時、私は熱も高く、入院時の病名は『不明熱』。何て曖昧な病名ざんしょ。
しかも、私が運ばれた病棟は男女混合(同性同室だけど、隣や向かいの部屋が男部屋だったりしました)の『ガン病棟』でした。
ーー誰もガン病棟などと言いませんが、自分自身血液のガンである『白血病』で入院していたことがあったので、周りの患者さんが不自然に髪が薄かったり帽子を被っていたり、昼夜問わず「気分が悪い」とか「体(のどこかしら)が痛む」とかでナースコール鳴っているのを聞くと、分かっちゃうのね。ーー
まず、二人部屋に入れられた私は、母より年配でお喋り好きなご婦人Kさんと同室になりました。
「あんたエライきつそうやね、どんな病気で入院したとね」
「え、ああ、……原因不明で、とにかく、息が……上がるんで、入院、しました」
言葉もまともに出てこないのに、話しかけられる辛さや、いわんや。
「あまり、にも、きつい、んで、ごめん、なさいね」
年の近い患者さんと同室にして欲しかった。と思うも、こればかりは仕方ありません。
その後二日ほどはKさんとまともにお喋りできず、彼女の方が重篤だったはずなのにエラく可哀想がられましたーー彼女からすると、私は娘と孫の間くらいの年頃でしたから、色々気にかけてくださったのだと思います。
体調がそんな状態でしたから、トイレは比較的近い部屋ではありました、が。ほんの数メートル自宅寝室からトイレまでの距離に少し毛が生えた程度の差しかなかったのに、とっても遠く感じました。
何せ、2〜3歩足を進めるだけで息が上がるのです。何十歩か足を進めないとたどり着かないトイレはフルマラソン並みに遠く感じるのですよ、大げさでなく本当に。
至近距離のトイレへ行くのに、二度息を整えるために休まないと行けないので、少しでも尿意を感じたらすぐトイレに行かないと間に合いません。駆け足なんて絶対無理、どんなに急いでも亀の歩みで、じれったいったらありゃしないーーどちらかというとセッカチイラチですもの。
部屋を出ればトイレの入口は見えているのに、なかなかたどり着かないこのジレンマ。
ついでに言うなら、男女混合病棟なせいか、男の人が入った後らしいトイレにはブツがまんま残されていたりトイレットペーパーが無くなっているのに取り替えてなかったり。ウォイ! トイレットペーパーの追加はトイレ内にちゃんと設置してあるだろコラ!!
日頃何でも奥さんにさせているっぽいオヤジ衆め。ここは自宅じゃないんだぞーーと心の中で文句垂れつつ、トイレットペーパーの芯をキリキリねじってゴミ箱へ……ん?
どういう訳か、用足し2〜3回に1回くらいの割合で紙無しトイレに当たっていた私。トイレットペーパーの芯が真っ白なことに気づきました。
これはーー暇つぶしに使えるかもしれない!
トイレへの行き来は大変だったけど、トイレットペーパー切れのトイレに入るのは嫌ではなくなりました(笑)。
ゼコゼコ言いながらトイレに行き、トイレットペーパーの芯を持ってゼコゼコ言いながら病室に戻る私……入院中の楽しみが一つできた瞬間でした。
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プロフィール
HN:
莢猫
年齢:
50
Webサイト:
性別:
女性
誕生日:
1973/09/06
職業:
自由業
趣味:
ビーズ細工・ドライブ
自己紹介:
詳しくはカテゴリー『プロフィール』で。
A型乙女座長女なのに、近頃は、AB型とかB型とか星座はともかく末っ子とか一人っ子とか言われる、ゴーイングマイウェイ主婦。
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